『入門Git』 濱野純
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タイトル | 入門Git |
著者 | 濱野純 |
価格 | 2310円(税込)(本体2200円) |
ISBN | 978-4-7980-2380-9 |
発売日 | 2009/9/19 |
判型 | A5 |
正誤表 | URL |
良書。Gitのメンテナーである濱野純が日本語で書き下ろしたGitのバイブル本。
概要を説明する1章「gitとは」の次の2章「gitの基本概念」が、いきなり内部構造の話となり、とっつきにくい。このため、読み手を選ぶ本となってしまっている。
しかし、内部構造を理解しておくと、Gitの理解の助けとなり、その後の理解が深まることは確実だ。
9章「変更履歴を追いかける」では、リーナス版管理システムに求める理想を語っており、これを知ることもGitの理解の大きな助けとなる。
このように、開発の最初期から中心になって関わっているメンテナーならではの他では得難い内容を多く含んでいる。
10章「パッチベースのワークフロー」では、Linuxのような大規模なオープンソースプロジェクトがどのように開発を進めており、Gitがなぜ必要で、どのように役に立つのかが語られており、Gitの使い方を説明するに留まらない。
肝心のGitの使い方の説明も、とてもわかりやすい。「独りで使う」→「2ヶ所で使う」→「グループで使う」→「ブランチを使った開発」→「分散環境とブランチとの関連」と、順を追って、よくあるストーリーにそって説明されるので、無理なく理解を深めていくことができる。
いつも手元に置いておきたい一冊。